インシデント、アクシデントレポート分析のご依頼が増えています。
提出のルールや運用状況、さらには記載内容についてのチェックが主な仕事です。さらには対策を立案することや同じ事故がどのような頻度でどうして発生しているのか。SHELL分析だけでは焦点がぼけるといったことに対して、どのようなコメントを弊社で提示するのか、といったことが期待されているようです。
しかし、本来は院内でレポート記載事実が発生した(それがレベル2であっても)ときには、直ちに現場に直行し、現場をつぶさに検証し、そこで本人から状況を把握し、原因を分析し、対策を立案、さらにそれをマニュアルに反映、教育システムに載せ教育する、そして事後一定期間をおいて実行できているかどうかについて評価する、といったかたちをリスクマネージャー中心に実施していくことが必要です。
リスクマネージャー育成のための総合的なプログラムの開発が期待されるとともに、インシデントアクシデントを排除するための人の育成を行うシステムが院内にビルトインされている必要があります。
リスクマネージャーにすべて依存することは無理があり、病院にどのような制度としてのリスクを減じるための、抑止するための、予防するための仕組みがあるかとうことが問われているのです。