よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

お~い。みんな元気か~クリティカルパスだよ

今日は、看護師さんとクリティカルパスのミーティングをしました。パスはどちらかというと標準化、チーム医療というキーワードですが、もともとアメリカのカレンザンダーさんが、工場の工程表を病院用にしたわけで、コスト削減の要請もあったわけです。でも、私はそれは結果であって、やっぱり、当該疾病について明確な理解をし、治療全体をスタッフ全員が理解し、そして一定のゴール(アウトカムといいます)に向けていろいろな職種のスタッフ全員が一緒の治療や看護、周辺行為を行うといったことに意味があると考えています。

勿論、平均在院日数を短縮しなければならないという要請が今の日本にはありますが、あまりこれを重視してしまうより、個々人のスキルの向上や、仕事の仕組みの見直し(パスでいえばバリアンス[標準からの逸脱ってこと]による原因分析によって問題解決することですが)によって医療の質を向上させることが基本だということに軸足を置くことが重要ですね、って話をしていました。

したがって、関連図(アルゴリズムっていいます)やアセスメントツール、そして個々の行為を裏付けるマニュアルを用意して、パスを守っていくということが必要だっていうことで、沢山の課題を看護師さんにお話してしまいました。ごめんなさい。忙しいのに…。
でも、必ず理解して仕事をするのと、わかったようだけどパスの個々の部分をつぶしていくということでは結果が異なると思うんです。すみません素人なのに、生意気なことを言いました。
で、この間の病院も0件だったパスが、治療パスも含めて30個できたんです。わ~い。

でも、パスもどんどん進化して入院診療計画書としての意味や、また、疾病別原価計算といったことまで
あるし(実際は行為別原価計算をやるんですけど、タイムスタディが大変で、皆途中で倒れます)…。又、形態も変わってきているようですし…。

でも、元気を出して、あとで楽になるし、良い結果がでくし、いまのうちに、もし必要であると心から受容しいてもらえるのであれば、科学的管理ができるようにしていきましょうよ、って、いうじゃな~い。
だって患者さまが高齢で、合併症でパス適用ができないんですから~ぁ。残念ぇ~ん。
もっともっと皆さんのお役に立てるよう頑張ります。
看護師さん教えてください。お願いします。