よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

朝礼、理事長のお話

関東のある病院の朝礼に出させていただきました。

今日からスタートした病院改革のスタートにあたり、理事長が幹部職員40名程度の前で次のお話をされました。

世の中は株の投資や買収ということでにぎやかである。
資本主義社会のなかでは当然のことでしょう。
銀行が医療チームをつくり伸びるところは融資しましょう。
そうでないところは買収の対象とする、といった仕事をはじめている
医療についても資本主義社会のなかで淘汰されるところと、勝ち残るところがある。
私は医療は利益ではないと考え、医療を続けてきたし、これからも本心はそうである。
しかし、資本主義社会のなかでは病院は利益をあげ、投資をし、良い医療を継続できなければならない。
利益が必要である。

従来院内で改革を進めてきたが、ここで外部から見てもらい現状を把握したうえで、次のステップに進むことも良いと思う。そこで外部のコンサルティング会社を導入した。
まずは8週間の間調査をして方向を提案してもらう。それをみて、次に進んで生きたい。
ここにいる皆さんは、ぜひ協力してよい提案ができるように心がけていってもらいたい。
私も健康が徐々に戻ってきたので、また頑張りたいと思う。
といったことでした。

理事長の思いが犇犇(ひしひし)と伝わってくるお話でした。

その後、看護部長室を訪問し、看護部長と看護が実施していなければならない事項について確認をして次のミーティングのお約束をしましたが、壁には看護部のスケジュールがあり、認定看護師のファーストレベルの受講予定が書かれていました。どの病院でも現場は懸命に頑張っていますが、そのベクトルや方法論に不足するとこがあることも事実です。

理事長のお話をお伺いして、そして明るく屈託ない笑顔で対応していただいた看護部長や副部長とミーティングをして、現場の方々が働き易い職場をつくりあげるとともに、明確な方向性をもって今以上に地域に貢献していただく病院となっていただくために、少しでもお役に立ちたいと強く決意しました。