よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

Sさん。Kさん

マニュアルは500できました。パスの適用も半年で200(ちょっと少ないかな?でも2年前は0)指標管理による課題発見もOK、地域連携紹介率10%アップ、目標管理もやってみた。考課者訓練もしたしね。リスクマネジメントは少し勢いなくなり。

といろいろやってきたけれど、最終目標は個人の技術技能の向上と仕事の仕組みに見直し。
労働集約的な業種である医療においては、医療の質を担保するのは、この2つしかありません。
戦略を明確にしたうえで、医師を支援する体制を整備することが必要。

手術室のFさん。術前訪問時アナムネは、病棟カルテから書き写しています。そして、手術履歴なしがあるに変わることも。それって、無駄ですよね。入院時アナムネの徹底と用紙の見直し、ファイルのレンタルといったことができれば時間を節約することもできます。
やっぱり病棟看護師さんのスキルと仕事の仕組みが無駄をなくす大きなポイント(結果としての医療の質の向上)。

この2つに絞った制度構築。教育、評価を含めた対応が必要です。
勿論、管理会計にての行動のモニタリングは必須です。

経営改革委員会の下部組織として業務改革委員会の組成が決定。Sさん委員長、Kさん副委員長。所属長に改善提案を提出、委員会議論、経営改革委員会への上程、議論、院長決定といったながれが今日できました。ん~、やっぱり足元を固めていくなかで、合理的かつ理論的なマネジメントを導入しなければ。
まず、やるべきことの明確化が必要であることが皆で議論されたのでした。