よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ほんとうの会議の仕方(2)

(3)会議を進める順番に合わせた準備を行う
①場所と時間を確保する
②参加者を決定する
③議論をするために考えてきて欲しいことを伝える
④用意する資料を決定する
⑤事前に用意し読んでおいてもらうことや議論することを通知する
⑥参加者にどのような役割を果たしてもらうかを決定し連絡する
⑦会議の進めかたについて、予めスケジュールを作成する
⑧一人当たりの発言の時間を予定する
⑨結論の代替案をいくつか考えておく

(4)会議開催
①出席者の確認
②時間内で終了することを宣言
③一人ひとりの意見を時間内に発表させる
④発表できる意見を持ってこなかった者については記録し、上長に通知、本人に翻意を促す
⑤決定したことを必ず実行するよう期日を決定する

(5)会議の後、会議で決定したことを実行
①役割どおりに動いたか
②期日までに達成したか
③そのときに必要であったができていなかったことは何か
④実行を阻害する予測不能な事項は何であったのか
   
(6)次回の会議で決定したことができたかできなかったかを総括
①前回決めたことができたかできなかったか
②できなかった理由はなにか
を総括して履歴として残し、次の会議に備えることになります。


3.まとめ
会議は決定会議。会議を行うためには、
①事前の準備を確実に行う
②会議を行うときには、参加者の発表と時間と結果を意識する
③会議で決定する
④決定したことを実行できるよう方法を決定する
⑤決定したことが実行できたかどうかを検証する
⑥できなかった場合にはその原因を明らかにし履歴として、次の抑止を行う
といったことが必要です。とりわけ①がとても大切です。

開催者は、会議に対し何を準備して会議を開催するのかを認識し、そして会議中は目的とした決定が必ず時間内に行われるよう決意し、会議を進める必要があります。
なお、会議毎に会議の準備と決定、そして事後について履歴を記載できるシートを作成して管理することが適当です。

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