よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ほんとうの会議の仕方(1)

今いくつかの病院で、会議(委員会も含む)を効率的に運営したいという依頼があります。

会議を効果的に行うことによって、時間を有効に使うとともに、成果をあげていく必要があります。以下説明します。

1.会議の類型
会議は次の類型をもっています。
①懇親
②伝達
③決定
伝達会議は、誰かが何かを他の誰かに伝えたいときに開催されます。報告会であったり、連絡会議であったりします。また決定会議は、何かを決定し、決定したものを実行に移すための会議です。

実際に会議の開催の必要性がある会議は、決定会議だけです。他の会議については、
他のコミュニケーションの方法によって代替することで足ります。例えば懇親会議は、
業務が終了したのちに実施すればよいし、伝達会議であればグループウェアや、メール、電話、掲示、通達といったさまざまな道具を利用することになります。

2.会議の方法
以下会議=決定会議をいいます。会議を開催するための方法を説明します。

(1)決定会議であることを確認
決定会議であるためには、何かが決定されなければなりません。決定されるものがなければ会議は開催しない、という姿勢が大切です。

(2)会議のながれをつくりあげる
決定会議を実施するとして、何を決定するのかを確認します。
決定するためには、
①誰が出席しなければならないのか
②決定のためには何を議論するのか
③議論するために必要な事項は何か
④そのために各出席者は何を用意すればよいのか
⑤用意する資料は何か
⑥どのような意見交換が必要か
⑦決定したものは何時までに実行するのか
⑧実行するためには何が必要であるのかについての決定も行う
⑨出席者全員の役割が決定され、履歴に残す
⑩議事録を作成⑨とともに必要部署に回覧(閲覧要請)を行う

ということについてチェックする必要があります(続く)

「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」