よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

決意と行動を考える

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 人は決意なく、習慣や惰性での行動をとることができます。これを無意識行動といいます。

 

一方、何かをしたいという意思を持って行動するのは意識行動です。

 

無意識行動では大きな成果は得られませんし、意識行動であっても、弱い意思(これを弱意識行動といいます)であれば思ったように成果を得られません。

 

ただ、目的によっては、無意識行動や弱意識行動でも一定の結果を出せます。

 

朝起きて顔を洗い、歯磨きをしてトイレに行くのは習慣であり、また、会社に時間までにいくことですら強い意思は必要ありません。

 

体調が悪くベッドから立ち上がれないときに、どうしても会社に行くんだという思いをもって意識行動をとることはありますが、その行動は短時間で終了します。

 

 毎日の慣れた仕事であれば、あまり多くを考えずに慣性で行えてしまうこともあります。

 

 朝になれば身支度をして家を出て出社し、決まったことをいつも通りに行う。判断業務もそんなに多くの選択肢があるわけでもなく、何とかこなせます。

 

 患者の笑顔や仲間の気遣いに小さな達成感はあるとしても、目的をもったこうなりたい、こうしようという強い意思なしに(弱意識行動で)、一日が終わり帰途につく毎日です。

 

 人の行動は大半が無意識で行われる、といわれていますが、意味のある工夫や改善、創造なしにあっという間に時間が過ぎてしまうのは恐ろしいことです。

 

 それは、本当に私たちにとって充実した人生といえるのでしょうか。

 

 充実した人生を送りたいのであれば、決意し、目標に向かい行動することでそれを成し遂げ、達成感を得続けていく必要があります。継続的な強い決意による意識行動をとらなければなりません(これを強意識行動といいます)。

 

強意識行動は信念に裏付けられています。私しかできない、私がやるんだという信念がなければ、合目的的(目的に合った=目的を達成するため)な行動を誘導できません。

 

自分は習慣や惰性で行動していないか、今何かをしなければならないという思いがあるか、それは信念に昇華できているか、信念をもち強意識行動をとれるかどうかを振り返ってみることが有益です。

 

あらゆる意味で厳しい時代を迎えた今、充実して生きるための大小の目標を立て、強い意思をもって行動し成果をあげて達成感を得るために、私は「決意と行動」を見直してみようと思います。

 

と言っても、いままで決意し、行動できなかったことや、行動しても決意が足りず、何処かで挫折したことがどれだけあったのか。

両手の指を折って数えても足りません。

 

しかし、なかなか成果があがらないとしても、何回でもチャレンジし、どこかでは、しっかり行動できるようになれることを期待し、懲りずに決意し続けていきたいと思います。