よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

成果主義にもとづく評価を行う理由(1)

 ある病院で目標管理制度の導入が行われましたが、その一部の資料を開示します。

1.はじめに
  病院を取り巻くあらゆる環境が悪化しています。環境変化に対し、急性期病院として拡大していくた めには、医療の質の向上と効率化に常に挑戦し続けていくことが必要です。
 いまなぜ成果主義にもとづく評価を行なわなければならないのかを検討します。

2.必要な取組み
 急性期病院(以下病院)は次の取組みをしていく必要に迫られています。
  ①出来高制から定額制への移行が行われるなかで、コストを継続的に管理しなければならない
  ②また、一人当りの収益が限定的になるなか、多くの患者への医療サービスを提供し収益をあげる体 制を確立しなければならない 
  ③チーム医療をベースとして医療の質をあげ、仕事の効率をあげなければならない
  ④結果として、地域医療に不可欠な、より優れた病院とならなければならない
 これらについては、医師を中心とした全スタッフの総合力で対応していく必要があります(続く)。

 「ドクタートレジャーボックス掲載記事」