よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ほんとうに素敵なトップがいます

今日は、経営支援を行なうため、主婦からスタートしてご主人である理事長の病院を手伝い、見事7年間で売上げを3倍近くに引き上げた副理事長とミーティングし、評価制度整備、賃金体系整備の打ち合わせをしました。

その病院は心療内科や精神科、循環器、一般内科、その他いくつかの科目を標榜しています。

とてもすてきで快活な美大出身の副理事長は、次々と新しい構想を打ち出し、病院、介護施設、介護事業と事業をひろげてきています。東京にもサテライトを、そして地元の病院の開設と大忙しですが、いつも快活にそしてほがらかに、素直な瞳で仕事を進めています。

うちのスタッフが職員からアンケートもとり、頑張った人に報いる評価制度を設計していますが、何にもまして、トップが明るい、積極的である、ということは職員にとっても夢をもてる、そして前向きに仕事ができる大きなポイントです。

ただ、忙しすぎて、職員と十分に話しができないのが玉に瑕(きず)という感じであるようです。

どうしたら職員が育つのか、どうしたら患者さんのために仕事ができるのか、誰かのために何かしたいという副理事長は、次々に斬新な戦略を打ち出し、常に地域住民や患者さんから評価され病院や施設を作り続けてきた彼女は、毎朝患者さんのために、ご主人である理事長とともに祈りをささげるそうです。

こういったトップ(ご主人がトップですが、経営は副理事長がトップです)はなかなかいらっしゃらないですよね。

現在、機能評価をとるための活動をしていますが、今後提示した経営方針をベースに目標管理やマニュアル作成、教育制度整備、内部統制制度、内部牽制制度等の導入をスタートすることになりました。
スタッフが皆一生懸命頑張っているのが良くわかりました。