よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

賃金体系づくり(1)

 今日は病院で賃金テーブルをつくっていました。看護師、コメディカル、事務部の賃金体系の整備を行なうことが今回のミッションです。

 事務長と二人で、あ~でもない、こうこうでもないと人事政策を決定していきます。全体の人事についての考え方が既に8年前にやはり同じ事務長と一緒につくっていましたが、時代とともに、変化させていくための賃金体系をつくりあげるための作業です。

 コメディカルのうち、PTやOTについては、重要性が増してきたため、また4大卒業の有資格者もでてきたことから処遇の見直しが行なわれていますし、事務部門の賃金体系が既に時代遅れになっているため、新しい新卒採用のための賃金を設定し、それをベースにテーブルをつくりはじめました。
 経験給、職務給(職種給)そして能力給がベースとして基本給が構成されることになります。

 完全な賃金体系を整備し、矛盾なき対応ができるよう手を打つことが必要です。なお、賃金体系は何を評価するのかを前提として整備されており、実際には目標管理やBSCの仕組みを導入するなど、客観的かつ標準的に評価が行われる体制を整備することが前提となります。

 今後病院にとって、どのような賃金体系があるべきものであるかどうかについて議論しなければなりません。今後、この部分について検討します。