医師を除くすべての職種から参加した8グループ約50名の監督職・管理職の方々に集っていただき、1時間30分で、レクチャー及び実際のトレーニングを実施しました。
考課者訓練はなぜ必要なのか、どのように基準を合せていくのか、そして何よりも考課者は自らを律して透明な気持で考課をしなければならなない、それは処遇に反映するとても重要な業務だからである、といったことを説明しました。
さらに考課者訓練は、考課時だけではなく、日常の部下の評価をどのように行うのかの着眼を得るために行うものであり、日々の課題探しのなかから教育テーマを抽出し、常に教育育成に自らの仕事を振り向けていくことが必要である。
そして人事考課はその集大成である、といったことにも言及しています。実際、評価や考課は評価や考課だけのためにあるのではない、ということが理解できれば、部下の日々の評価を蔑ろにできないことはいうまでもありません。
どうすればAさんが成長し、力をつけられるのか、結果として医療の質が向上し、患者さんに喜んでもらえるのかといったことを常に念頭において仕事をして下さい、ということでの話でした。何れにしても、被考課者の評価は8グループでほぼ8割方同じ評価であり、起立性、積極性、責任感、そして協調性についてほぼ同じ考課が行われたことには驚きました。
日頃から業績がよく、コミュニケーションがとれ、あらゆる取り組みを通じて活性化している病院であるからこそ文化や風土が均一に形成され、少なくとも仕事をしていくなかでは価値観を共有していることがよく理解できました。
多くの病院で、考課者訓練を通じた上長の育成、そして部下育成のロジック創造が行われることで、激動の医療改革時代を乗越えていければよいと思いました。写真はその翌日の朝早く、広島の宿泊先のホテルからの景観が見事だったのでおすそ分けしようと撮ったものです。
「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」