よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ほんとうに素敵なトップがいます(2)大好きな理事長

今日は東京の病院のマニュアル委員会の日でした。

マニュアルの作成が佳境に入り、800のマニュアルができつつあります。整理や運用、管理についての説明と本来の接遇についてのマニュアルへの織り込みを行なうための説明を行いました。

機能評価はとっくにとっていますが、課業分析を行い、マニュアルをナレッジマネジメントのツールとしてすべて作り直し、あらゆる制度の基礎として利用することを目指しています。

理事長が、挨拶をされ、作業はそのプロセスでは成果がわからない。仕事として完結してから成果がわかるとお話され、マニュアルの作成や利用を途中で終わらせることなく、最後まで結果を出そうという趣旨のお話をされました。

例えば、草刈を途中でやめたらなにもならないが、すべて草刈が終わってながめてみれば、とても綺麗で、整理され、気持ちよく、その場所を有効に利用できるとともに、綺麗な場所をみて、それをみた人々を癒すこともできる。作業が仕事となり、価値を生んだ結果である、とお話されました。

すでに課業分析を行ない、ノウハウを修習し、整理し、皆が協力して仕事の見直しを行なった結果、合理的な仕事の仕組みがつぎつぎに明らかになったり、従来把握できていなかった仕事の問題が軒並み発見されるようになりました。

この段階でも成果は見えてきています。

しかし、これからパスのアセスメントツール、リスクマネジメントの予防のための道具、職務基準の見直し及び権限規程への展開、全院同じフォーム、同じロジックで作成していることによる相互理解、チーム医療の推進等々さまざまな展開があることから、理事長は徹底して改革をしようという意味で草刈の話をされたと思います。

常に問題意識をもち、国の政策にもよい影響を与えながら、常に良い医療を志向するために日本をどう変えていけば良いのかと考え、行動し続けてきた理事長は、にこにこしながら、私達に最後までやりぬくことの大切さを教えて下さいます。

全国のクライアント病院理事長は、それぞれ成果をあげていらっしゃっただけに皆説得力のある存在ではありますが、G先生は自分のなかでは本当に素敵なトップの第一人者です。

職員の皆さんは、みなG先生を尊敬し嬉々として目を輝かせ、そして患者さんのために、自分のために、結果として病院のために、さまざまな改革に取り組んでいます。頑張りましょう。皆さん。