よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

患者さんからみた病院の問題点(2)まだまだ受付

それでもって、受付において接遇を徹底しているところが以外と少ないです。
接遇といっても一般的な笑顔、挨拶、礼節ですが、少しでも優しく、ていねいにということをすべての病院に望むのは難しいですね。

クレームについてもクレームの種類によって対応をマニュアル化しているところも意外と少ないんです。

ただ、受付には、順番が先なのに後に廻された、どれくらい待っているか知ってるの、いつになったら診察室に呼ばれるんだ、といったクレームが沢山きます。受付のせいではないものも数多くあります。

ただ、受付の応対や態度が悪くて、よっぽど我慢できなくなられたのか、「もう、こんな病院二度とこねぇからな~!」と怒鳴り病院をでていったお婆さんをみると病院で細やかな気配りや対応をしていく受付でなければと思います。

カルテを管理するのも医事ですが、電子カルテになっていればそれも必要はなくなりますが、カルテ(紙)出しがうまくいかない病院もたまにあります。

個人情報保護法の施行を受けて、さまざまな取り組みを病院で行なうようになりましたが、患者さんの申し出によっては名前を呼ばないといったことも仕事のなかに含まれてくることになり、益々対応の肌理の細かさが期待されます。