よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

静と動そして…

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 雪は静かに降り続いていました。

 音もなく街は静まりかえっています。

 街には誰も何も存在しないかのように…。

 雪は何もかも覆いつくしてしまいます。

 色をなくし、それぞれの主張をなくしてしまいます。
 
 過去も現在も、そしてここにいると未来をもなくしてしまう気すらします。

 東京には本当の雪がありません。雪が降ってもすぐに溶けてしまいます。

 東京の喧騒は雪が降り続くことを許さないのかもしれません。常に活動し熱く何かといつも闘う街だから…。

 しかし、闘いのなかで自分を見失うことがあります。

 自分は何のために生きているのか、何をしていこうとしているのか。

 闘うことに疲れ、消えていく過去や現在、未来はたくさんあると思います。
 
 東京は街自体が、雪であることがわかります。

 この街でも、雪の積もるのをじっとみていると、自分の存在が消えていくような気持ちになります。

 どこにいても自分が生き抜いていかなければ、自分を見失うのかもしれません。

 しかし、一つドアを開けると、この街の人はしっかりと建物のなかにいて、自らを大きく主張し、そして楽しく人生を生きていることが解ります。

 この店の名はリバティ。

 雪のなかの自由。

 病院のスタッフと、このお店を訪れた私は、この見ず知らずの2人の唄のうまい壮年達と、マイクを奪い合い、雪の降り積もるなか、まるで自らの存在を確認し合うように、声がかれるまで、雪の名の付く唄を、競って歌ったのでした…。