5月のある日、つじクリニックの辻先生がお誕生日を迎えました。
先生のお祝いをするために、近くのホテルのラウンジで、食事のあとのお酒を呑もうということになりました。スカイというラウンジです。
ここのスタッフはいつも気持ちがよく、大好きなお店です。
外には銀座や汐留の夜景が広がり、キラキラと宝石をちりばめたように風景をつくっています。東京タワーも大きくそびえ、高いところから広い都会を見下ろす景色であることも手伝って、東京にいるなという感じがする、とてもすてきな場所です。
何気なく、今日はこんな日で、おめでとうございます的な話をしていると、出てきたディッシュにこんな文字が書かれていました。チョコレートでHappy birthday という文字です。
やりますね。さりげなさというか、なんというか。
仕事というのは、こういうものだと学ぶことができます。確かに常連ではありますが、このようなもてなしを受けることはとても気持ちがよく、そして誰かをおつれしたときにとても喜んでいただける趣向であると思います。
ちいさなことではありますが、ホールから指示がいき、厨房でチョコレートを使い、文字を書き、そしてそれをみたホールのスタッフは、(もしかしたら)わくわくしがらも、さりげなく、私たちが気づくまで何も言わずにサーブする。
このディシュも何気なく置いていったのです。みないつも私の名前を覚えてくれて、名前を呼んで挨拶をしてくれるということだけでも、安心できるのに、この計らいはとても、気に入りました。
思わず、レジに進む前に、グッジョブ、今日はありがとう、感動しました、と伝えました。握手もしちゃいました。彼らの目も、どことなく自信に満ちて、いえ、とーぜんですよ、いしーさん、という笑顔で応えてくれました。
人の気持ちは、無理やりつくりだせるものではありません。ホワイトボックスもこういう仕事ができているかどうか…。仕事に対する気づきや姿勢、そして態度をこの日も学ぶことができました。
辻先生と一緒に、この店に来たので、こうした機会を得ることができました。
先生にも、おめでとうございますとともに、お礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。