よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

オリックス・レンティック、ソリューション事業部 李さん

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 土曜日は、弊社会議室で、6名での医療勉強会が開催されました。弊社では、医療機器メーカー方向(かたむ)けの勉強会をよく行いますが、その一環です。

 今回も、私と美川さんが弊社側として、そして他の4名の方々が来社し、10時から13時すぎまで、お弁当を食べながら、医療業界の現状と未来についてのレクチャーをさせていただきました。

 李さんはそのメンバーなかの一人です。

 彼は、オリックス本社からレンテックに行っていますが、もともと医療のドメインで仕事をしてきた、若いのに、なかなかのクリエィティビティがある青年です。

 彼らは30年以上もレンタルの仕事をしている会社で、しっかりとしたインフラとノウハウがあります。

 医療機器のレンタルは、リースとは似て非なるもので、
1.何度もリペアーしながら、同じ機器をいくつかのところが使うことも可能
2.それは中古のマーケットからの商品づくりも可能ということを意味する
3.そして、使ったときに課金するということができる
といった性格をもつところが、面白いと思います。

 私が顧問をする大手同業他社も、実は手術室における医療機器の従量課金システムを構築しています。とりわけDPC病院においては、データが確実に入手できるため課金漏れが排除できます。

 ただ、DPC病院ではなくても、さまざまな医療法に決められたルールがあり、記録があるケースが多く、どのような業態であっても、またどのような機器についてもこのような考え方は可能です。

 そもそも私たちホワイトボックスは、医療機器について、

(1)医療機器の機能が最大限活用されるよう環境を整備する
  ⅰ)機器購入段階
  ⅱ)機器利用段階
  ⅲ)利用者への対応 
(2)医療機器が最も有効に利用されるようコントロールする
  ⅰ)現状把握
  ⅱ)情報提供
  ⅲ)意思決定への貢献
といったコンサルティングを行っており、病院にあるすべての医療機器の一元管理データを作成してもらい、その稼働頻度や、リペアー、医療事故の履歴等についての管理を行い、より合理的な管理と、あらたな戦略構築への提案をMEが行うよう提案しています。

 李さんは私のレクチャーのあと、「いいことに気が付きました」と手をあげ、新しいビジネスモデルの提案をしてくれました。

 我々ホワイトボックス社と李さんと新しいビジネスモデルをつくれば、必要な機器を必要なだけ使えるときに使う態勢をつくることができ、上記のレンタルの性格を活用し、病院経営の無駄をなくし、またよりよい医療が提供できる体制をつくりあげることができます。

 企業秘密なのでこれ以上はお話できませんが(笑)、この日の勉強会が次の新しい付加価値を作り出す機会となったことは事実です。
 
 すべての、私たちと触れある方々すべてに感謝しています。