よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

サギから学んだこと

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 昨日、病院のコンサルティングをしていた広島から一便で東京に戻り、会社に行きました。エレベーターの動かないことに気が付き、朝まで会社から帰れずにいたスタッフに電話をして、やっとのことで非常階段から上にあがりました。
 
 ことのほか会社はきれいで、聞くところによると私の部屋だけが大変な状況になっているとのことで、私は朝から会社の部屋の整理を行い、しばらく仕事をして自宅に帰りました。

 最寄駅から徒歩で自宅に帰るとき、通った川に、ふとみると白いサギが静かに佇んでいます。サギは動かず、くちばしを水に差し込んでじっとしています。

 近くに寄ると、気配を感じたのかくちばしを川からだして辺りを見渡すようにしていましたが、行動は俊敏ではありません。よくみると、毛は薄くなり、張りや艶がなく、どうみても高齢のサギだということが分かりました。彼は余生を楽しむように、そして世話になった川を慈しむようにそこに佇んでいたのではないか。

 しばらくの間、川を覗き込みながらふとサギと自分を同化していました。

人は枯れて行く。人生のながれのなかで、過去を反芻しながら、自分の行いを反省し思い出に納得し、誇りをもって最後のときを迎える準備をする。

さいごのさいごまで自分が生まれてきた意味を探りしかし、明確な答えもなく、唯やりきってきたことだけを拠り所に目を閉じ、心を感謝の気持ちでいっぱいにしながら次の時代に生まれ変わることを信じてそのときを迎える。
自分はまだその域には達していませんが、きっとできあがりの人生を意識しなければ、今を充実させることができないと考えています。

サギの姿から学ぶことができました。