よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

時の流れに身を任せることなく…

 TVでテレサテンの時の流れに身を任せという歌をリバイバルで唄う歌手がいました。彼女が亡くなったのが25年前だったそうです。

 早いです。一日は早い。一週間も早い。そして一か月もあっという間である。となると1年もあっという間に立ってしまいます。監査法人に入り、銀行に入り、そして独立し、コンサルティングを始め、あっという間にたくさんの時間が経過しています。

 自分が何をしてきたのかを反芻し、これから何をすべきなのかについて十分に考える。この数年は以前につくりあげたような経営理論をつくりだしていないことや、過去の理論の検証について一定の成果をあげていないという思いがあります。

 常に学習し、次のステップに進むというよりは、日々のルーチンに身を任せ、そして埋没していたのではないかという反省があります。志を忘れていたのではないかという懸念があるのです。自分が何をしなければならないのか。何をする使命があるのかについて再度考え、そして実行するときがやってきたと考えています。

 時のながれに身を任せるのではなく、抗うことが必要だということをいまさらながらに思いだします。
震災があったために自分を失っていたのだと思います。

 個人病院ではないかぎり、新事業年度を迎える病院が大半ですが、4月1日は新しい年度の始まりです。当社の決算は3月ではないので、4月1日は通過点ではありますが、私自身は4月からの日々を再度組み立て直し、時のながれを作り出す活動をしていきたいと考えています。常に原点に戻る人生を駆使返しつつ、成果をあげていく。その準備をこれから行います。