よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

コロナで何が正解か分からないとき

 

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 日々驚くことが多く、これから日本は、そして自分はどうなるんだろうと、漠たる不安が頭をよぎらない人はいないと思います。気持ちが萎え、閉塞感に包まれる瞬間です。

 

 しかし、どのような環境にあっても人が行うべきことは明確です。

 

 松下幸之助の著書「道をひらく」には、どんな小さなことでも工夫を重ね変化させていくことで発展する。

 

 多くの場合、イノベーションの原点は、一握りの天才の思いよりも、すぐそばにある日々の工夫(改善)などによる創造にあると指摘しています。

 

 ここから学べることは、毎日の仕事のなかに、なぜなんだろう、どうすればよいのか、という着眼をもち、どうしたらもっとうまく、はやく、やすく物事を進めることができるのかを考え、行動し続けることです。

 

 ただ、それが「現状の出来事」の改善という意味であるとすれば、もう一つ、これからの視点をもつことも必要です。

 

 日々、現状の業務を100%行うのではなく、時間当り生産性を高め、今までの業務を80%の時間でこなし、新たに生まれた20%の時間で、新規の取組みに割り振り、日々行動することがそれです。

 

 新規の取組み事項は、今の業務の延長線上にあることもあるし、まったく表面的には連関のないものかもしれません。

 

 しかし、自分のやりたいこと、やらなければならないことから新規の取組みが生まれるとすれば、現状の業務が、やりたいこと、やらなければならないことから大きく外れていない限り、必ず両者はつながります。

 

 (自分や自社は)一体どんな考えをもっているのか(Why)、それはどのように行うのか(How)、何をするのか(What)、という考えに基いて生きていれば、自分の考えや行動の源泉は同じだからです。

 

 これは、サイモンシネックの著書「WHYから始めよ!」に紹介されているゴールデンサークルですが、まさに、自分が成し遂げなければならないことを整理するための、シンプルかつ普遍的なフレームワークだと思います。

 

 ゴールデンサークルを使い、自分のやりたいこと、やらなければならないことを決め、日々の業務に落とし込む。

 

 いまやっていること(現状業務)やこれからのこと(新規の取組み)を具体化し、計画し、行動につなげる日々は、必ず成果を生み出します。 

 

 どんな時代でも、ここでいう考え方や行動力をもっていれば(日々の環境変化を機敏に感じとり、いくつかの調整や修正を行うとしても)、自分の思う方向に進むことは間違いなく可能なのです。

 

 何よりも大事なことは

  1. 継続すること
  2. 多くの人に助けてもらえる自分づくり

です。

 

 言うまでもありませんが、人は自分独りで生きているわけではなく、他者と相互補助(依存)関係にあります。誰かを助け、誰かに助けてもらいながら生きているのです。

 

 社会にどう貢献できるのかを心の片隅におき、達成感を得て他から求められる人になる為には、拙著「サクセスキューブ」にあるように

  1. 思いをもつこと、
  2. 信念に高めること、
  3. 自分のスキルを徹底して磨くこと、
  4. 人間性を高めること
  5. 適切なコミュニケーションをとること

が必要です。

 

 何をすることが正解なのかは誰も分かりません。

 

 しかし、だからこそ、利他の意識をもち、自分がこれをしようと決めたことを日々実直に行うことが正解だと決める。

 

 そして、人から信頼され、求められる自分になれるよう、日々意識をしながら鍛錬し、達成感を得ながら成長していくのです。

 

 私も、改めて自分の思いや行動を見直し、新たな挑戦を続けていきたいと決意しています。