よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

こうした話はきっと多くなると思う

昨日Aさんから相談がありました。
Aさんはある病院の事務長ですが、その病院を売却したいということでした。
院長は、病院を売却して隠居したいということでしたが、まだまだ仕事のできる年齢である院長がなぜ引退したいのか、それを聞きました。院長と兄弟の副院長がいて、彼がお兄さんと馬が合わない。病院の前に診療所をつくり開業し、病院からでていく、という話があり、それがきっかけになっているようです。

しかし、病院自体もケアミックスの病院であり、慢性期の患者さんが多くなってきている状況ですし、また、地域が古くからある街であり、有名な場所ではありますが、どちらかというとニューファミリーも入り込めない伝統の街であるため、病院としては診療や医療の幅が狭められてしまっているということも事実です。業績も悪化しています。

何れにしても、随分とリストラをしてきた後だけに少し悲しい病院であると考えます。
弊社はまだ本格的に病院マネジメントに参加してはいませんが、既に銀行からの融資の見返りに事務長の派遣を依頼したということで、今後は銀行とともに売却に向けたながれをつくりあげていくのであると思います。

ただ、Aさんは、このままではなく、業績をあげてからでなければMAも難しいでしょうということを説明しています。実際、赤字であればベッドがあるからといって昔のようにそれを購入することはないと管が手います。したがって事業計画を立案したのちは、介護事業への参入をも含め、より地域に貢献し、収益をあげていける病院として改革を進めていくという話でした。

弊社の役割は?MA先をみつけ、円満にかつ円滑にMAをさせること、であるそうです。
そのようなご依頼がありました。
業務改革を推進し、地域連携を徹底したうえで増患し、そのなかでブランドを構築できる体制を整備し、利益を出し、キャッシュを増加し、そしてMAというながれになると考えます。