よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

札幌は寒いよ

 いま、札幌の事務所で一人で仕事しています。クライアントのところから先ほど帰り、パンやさんで購入した菓子パン(今日の夕食)を食べ終わったところです。で、昨日は九州にいましたから、結構気温の差がありますね。でも、一人で広い事務所で仕事をしていると、寂しいけど結構仕事ははかどります…。

 明日は監査法人のお仕事で中間監査です。明日から4日間会計士4名+補助者1名での監査が始まります。医療関係に関与しているスタッフ5名中4名。
 いまや本業は病院デューデリアンド病院経営コンサルティングになりつつあるなかで、一般企業の上場準備もいくつもあり、病院だけに集中できないのは複雑。
 
 ただ、病院の財務や管理会計はどうしても必要な領域ですから、一般企業で勘を養う…といったらおかしいですが、より複雑ではあるので、いろいろな業種のお仕事をしておくことも必要かもしれないです。それがまた医療経営の独創的なコンサルや営業活動につながることもありますから。
 
 ということで、食事が終わったので、これから原稿書きに入ります。
 次の出版の(おかげさまで「ブランドな病院の時代」も多くの方に読んでいただきました)ための原稿を書きためていますが、次の本の題は「DPCイノベーション」(DPCを活用した病院改革の実践)っていう題にしようと思っています。DPCは急性期病院では導入必須ですが、ホスピタルフィーは丸めのため、コストの管理をしなければならないので、導入病院は医療の質を高めざるを得ません。

 直接材料費の見直し、直接経費の管理、治療間接費のコストダウン、そして何よりも、患者毎の直接労務費をどのように引き下げていくのか、それがポイントです。

 マニュアルを作成し、業務分析のなかから無駄な行動を排除、教育ツールの作成、リスクマネジメントにおける対策作りは創造的活動。他の業務改革のトレーニングにもなります。パスの変動、逸脱は4つの要因からなるバリアンス。コードで分析したうえで問題解決。こうした仕組みのなかで仕事の質は向上し、単位当りコストは削減。

 つまり同じ時間でたくさんの仕事ができるようになります。ってことは同じスタッフで多くの患者に対応できるようになる。原価は低減、あるいは企画した原価の範囲に納めることができる。そして計画した利益をだせる。
 
 患者さんは早期に退院し(待機患者を集めなければやばいけど…)、結果として利益もでる。これが管理会計で測定される。計画される。やっぱりDPCは業務改革のきっかけと考える必要がありそうです。
ってことで、少し内容をご紹介しました。