よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ファンドの活用

 最近多くの医療ファンドが病院支援に入っています。
 しかし、土地建物を購入し、リースバックすることで資金調達するだけでは病院の再生を本当におこなったということにはなりません。資金があればすべて解決するものではないからです。
 
 オペレーションの支援がなければなりません。医師や看護師数、戦略、生産性の向上、その背景に貫き通される医療の質の向上といったテーマを具体的にどのように解決していくのか。そんな方向での対応が行なわれない限り、一次しのぎの資金調達となる可能性が高い状況となります。

 しっかりとした体制整備を行い、ファンドから病院を買い戻したいというオーナーの相談を受けていますが、最終的には病院が病院として患者評価の証として、利益をそして、キャッシュフローをつくり続けることができるかどうか、そのためのマネジメントをトップができるかどうか、我々が病院の体質や現状、到達点に合わせて支援できるかどうかがポイントになります。

 ファンドの活用はそうした背景が必要です。