かたちのあるものは、それぞれなぜその形であるのかの理由があります。
建築物は、構造的なものや力学的な要請、そしてコストなどいくつかの制約の範囲でつくりあげられるのだと思いますが、そこにおけるデザインにはデザイナーの感性がみえてきます。
機能を果たすための構造と、見た目の美しさを求める工業デザインの領域がうまくかみ合ったときに、人々は感動することでしょう。この写真は羽田空港の通路の柱です。
飛行機をガラス越しにみながら、柱自体の美しさに目を奪われました。空港建物を支えながらも、自らのスマートさや聡明さ主張している柱であると思いました。Rのかたちのなかに、空港を支えている力強さや、男らしさも感じます。
こんな柱のような美しさをもてるようになるためには相当の努力がいると思います。
また、ひとつ勇気をもらった気がしました。