よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

車は地下道に急に吸い込まれていった。まるで今の病院のように…。

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 先日羽田から車で帰宅しました。空港の駐車場を出ると、すぐ高速道路です。しばらくするとモノレールに沿って、新橋、銀座と車はスピードをあげます。そして銀座をすぎるとほどなくして、急に地下道に誘導されます。八重洲、そして東京駅の横あたりです。

 ググッと車は吸い込まれるように地下に入るとハンドルをとられながらカーブを曲がらなければなりません。グ~とアクセルを踏み込みカーブを曲がると、よこに八重洲駐車場の入り口をみることができます。瞬間のことです。それをサーと通りすぎて、アクセルをさらに踏むと身体が後ろに傾き、坂道をあがるのがわかります。やっと出口です。閉塞感のある地下道からの脱出です。

 医療がいま直面しているのも、このトンネルと一緒です。調子よく 走っていたら知らない間に地下に吸い込まれていて、ハンドルをとられそうになる。懸命にハンドルを握り、技術を駆使しがなければスピードを出しながらカーブはうまく回れません。横の八重洲駐車場に逃げることもできます。車を捨てるのです。病院は車を降りる(病院を止める)ことをできます。

 しかし技術を駆使し、懸命に車を走らせれば(病院を経営すれば)地下道には必ず出口があるように、この戦いを完了することができるのです。
 
 地下道をあがるとそこは合流地点です。合流をうまくやり流れに乗らなければならないのも医療と同じです。病院は、一連のながれのなかで、諦めず、努力してトンネルを抜けるときなのです。そして流れに乗る。
 
 いまこそ、医療従事者はすべて持てる力を最大限に発揮する、早くトンネルを抜けていく必要があります。自ら行動するための強い決意をしなければならないのです。