よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

日本と中国(2)

で、通訳の方の自宅170平米、一般的には120平米程度はあると思いますとか話されると悲しいものがありました。そんなことはないでしょう、といいましたが、滝や川のある公園付き、スプリンクラーがそこらじゅうの芝生に水をまいていましたし、入り口守衛付き塀のあり、そしてスポーツクラブのあるマンション4000万円=修繕費込み(日本の感覚10倍だと4億円)っていう話は悲しくなります。これは普通ではないでしょう、って感じですが、そんなマンションだらけです。

 開発が行われるなかで、政府に建物を買い取ってもらった人は、そこに建設されたマンションには住めないけれど、郊外に行けば、車を買い、家を買い、少し生活費を残して生活している、さらに、ある層のサラリーマンは、(ある例では30万円)払えば国が会社に払い下げられたマンションを、今度は会社から買い取ることができる人々がいる、そしてお金を多くもっていれば、紹介した高級有料老人ホームに住むことができる、北京のことではあるにしても、恵まれていることには間違いありません。

 みな懸命に働いて、そうした地位を築いた人たちは、しかし、子供がみなお金に執着していることにとても不安なものを感じるという説明をしていました。親孝行の世界から自分勝手な親を省みない世界に、そして何でもお金の世界に、移行していることに危惧ある、というこは日本と超同じです。誰もがこんな話をするので、びっくりしました。

 北京オリンピックを迎えるために、古くからの家が取り壊され、整備される。バスを待つ列は順番に並ばされる、道はきれい。建築物は数多い。1400万人は東京よりも若干多い人口ですが、それ以上に北京、中国のもつ潜在能力はとても大きいものがあります。天安門広場には100万人集まることができますし、実際、それがあった。

 日本と同じことがたくさんあり、超えていることもたくさんある。遅れていることもあるかもしれないけれど、逓増的に変革が行われている現状では、明らかにスピードを以って日本を追い抜こうとしていること。これではまずい、というのが率直な感想でした。友人を大事に人との関係を大事に、大切にすることでビジネスが進むといわれていますが、やはり当然であると思います。人と人の関係をとても大事にするのは中国に限ったことではありません。本当によい人が多いです。経済的に貧困となれば、確かにどこの国でも普通人は利己を鎧とするでしょう。われわれの国も同じです。

 中国をばかにしている人がいたら、それは大間違いです。
 北京にいる日、つばや痰を吐いた人、3人が逮捕されていました(続く)。