よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

診療科別のレポート

 以前から、最終的にはKPIや診療科別の損益計算をしたうえで、各科別の課題を抽出し、それに対して原因分析(場合によればあらゆる資料を分析しなければならないでしょう)をおこなったうえで、対策のレポートを出す、ということを目標にしていきています。なかなか指標分析や原価計算を行ってはいるものの、実際にどうしたらいいのよ、という医師の質問に的確に答えられなければ意味がないですから。

 で、診療科別の損益や構造、さらには指標を多数用意して、レポートを各病院で出す仕事が増えてきています。

 経営企画というか、医事の分析というか、経理というか、戦略というか、それらが合体したかたちでのレポートをつくります。

 実際にもっとやりたいことは診療科別の他病院のトピカルな戦略です。これらをタイムリーに認識し、地域や患者層や医師のスキルや専門といったものもありますが、実際、ある診療科でうまくいっているところは、増患対策も含めこんなん工夫しています、というものをベンチマークしていくこと、そしてそのための環境整備ができれば地域の皆さんのニーズに応えることが出来る場面を作ってもらえる可能性があります(結構文章気を遣いますね)。

 いずれにしても出来高であろうとDPCであろうと、最後は機敏に地域ニーズに応えていくことなのでしょうが、マネジメントと地域ニーズとのバランスをとる組織へのフィードバックデータが加工できるようチームでミーティングを重ねています。

 一部についてはこの場所で公開できるものもあると考えます。それではまた。