先日お話をした看護師さんは訪問看護ステーションの看護師さんです。
テレビを一緒にみて、笑っているヘルパーさん。利用者は楽しくなさそうです。食事をしようとやっと手を動かし始めたおばあちゃん。ヘルパーさんが話しかけているのでご飯が食べれません。こんなことがしょっちゅうある、とこぼしていました。
テレビをみるときには、どんなテレビに反応するのか、好きなのか、おばあちゃんに話かけながら探りメモをとる。おばあちゃん○○が好きなんだねと声をかけ、おばあちゃんの楽しい話をする。
ご飯を食べようとする意思や思いが手の動きや表情に表れる。それをつぶさに見分けて、おばあちゃんがどうしても自分でできないという表情をしたら黙って介助する。
そんな感性をもったヘルパーさんはなかなかいないのでしょう。私たちは急性期病院のコンサルティングをしているなかで、感性や感受性について人がどう向き合えばよいのか、とても詳しくみることができてきました。
会話や表情、態度、やっぱり感受性の不足している、あるいは何でこの人が医療従事者にという方々がいるなかで、反面教師としていろいろなことを学んできました。介護の新しい領域、そして技術の伴った感性のあり方を介護で一緒に考えていくことにしました。
また、科学的な管理を介護に取り入れ、作業の効率化を図ります。余分にできた時間を個別介護に振り向け、内容のある、深い介護ができる人をたくさん支援できればよいと考えています。
私たちのスタッフはよく学習し、よく動きます。どれだけ社会に貢献できるのか、また新しい活動がはじまります。
「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」