よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

蠍の針がさそりました

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私は蠍座座の生まれです。北京で日中友好病院を始め幾つかの病院や介護施設を視察していたときに書いたこんな記事が出てきました。あれからあっという間に時間が経ちました。早いものですね。

 

医療機関や介護施設の視察の後、繁華街王府井(おうふせい)の中華飯店で、関係者や北京衛星局の方々との会食の機会がありました。会食の始めに出てきたのは、さそり。

見るからに蠍で、よくみると超グロテスクです。なぜ、さそりを食べなければならないのか、合理的な理由が見当たりませんでした。
 

  • 見栄えがよい
  • 香りがよい
  • 美味しい
  • 栄養価が高い
  • 気持が昂揚する 
  • 癒される

といった食事から得られる効用が一切ない、と私は声高に主張しました。

 

なのに、提携したい高級有料老人ホームの社長が、自らそれを箸でつまみ、ムシャムシャと率先して食し、君も食べなさい、喰わなければ友人として認めないよ…とまではいっていないと思いますが、ほれ、男なら喰えよ、ムシャムシャ、勇気ないね~という雰囲気でした。で、とりわけ尾の立った、まさに針を刺す瞬間でーす、みたいなものをセレクトしていただいたわけです。それが写真にあるやつで、きれいなピンクの揚げ煎餅にのっているからって、別におしゃれでもないし、美しくもない。バエを議論することでもなく、困りますぅー、みたいな思いでした。

蠍の針が口腔内にさそり(ささり)、針刺し事故になった場合、医療事故のレベルで言うと、レベル3(治療を要す)にはならないんだよね~とか、レベル4(後遺症が残る)や5(死亡)はないだろうな~とか思いながら、万が一毒が残っていたら…、とかいろいろな思いが錯綜しながら、でも結局、空気を読んで箸に挟み、食べました。

口に入れると焦げた魚か、うなぎの骨を食べているような感じで、まがりなりにもうま~ぁいっ!というものではなく、やっぱりね~と思ったものです。で、気をつけたのですが咀嚼している時に蠍の向きが変わり、口の中にほんとうに針がさそりました。まじ痛かったですw。で、日本人としてはギェーとも言えず、いやー美味しいですねーと涙をこらえながら笑顔を造りました。その瞬間、皆がニコニコしてカンペーの嵐になったのはいうまでもありません。

どちらにしても結果として、

  • 会話がもりあがる
  • 笑ってもらえる
  • 取り敢えず親しくなれる

といった宴会での効用を得ることができたようではありました。良かったよかった。