よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

よい診療所(1)増患大作戦

来年は診療報酬が2~5%引き下げられるとなると、病院でも淘汰される病院が増加。そうすれば、残る病院が医師や職員を吸収することだけではなく、開業される医師も多くなります。結局、受診者は少なくなり、診療所が増加。となると競争時代に突入ということになります。

すでに代替わりの世代に入った診療所もあり、継承が問題になると同時に新たに独立される先生が増えることで、患者さんはまず診療所段階で、医師を選択する時代に入ってくるということになります。

ということは、地域によっては開業すればなんとか医業を継続できるという時代から、そうでもないという時代に入るということになります。
①ドクターのアイデンティティを確立する
②職員が感じがよい
③清潔である
④専門病院と連携する
⑤患者家族までをも含めた地域住民のかかりつけ医として活動する
⑥プロモーションを実施
といったことが増患のポイントでしょうか。
とりわけ、①は
医師らしい医師(ちゃんと顔をみて、目をみて、呼吸をみて、脈をはかり、聴診器をあてて…)
尊敬される医師(自愛にみちて、落ち着いていて、少し笑顔のうらに真剣な目をしている…みたいな)
親しみ易い医師(声かけをしてくれて、何でも受け入れてくれるような懐の深さがある)
よく話を聞いてくれる医師
スキルの高い医師(人柄が良くても正しい診断をしていただかないと…)
フットワークの良い医師(サンダルではなく、運動靴には感動。どこでも行きますという意思が見える)


等々、良い先生だなぁあという医師がやはり大成功すると考えます。
診療所でも沢山の患者さんを救うことができます。
最近は、疾病管理をも含めた対応ができる診療所や在宅のできる診療所が病院側から求められています。
信頼される沢山の先生が開業されることが期待されます。