よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

今日は病院ではありません

今日は福岡で、人材派遣会社の役員研修をしました。

予算編成の方法と予算実績管理の方法です。
とりわけ営業予算において、議論がありました。
従来の粗利予算の編成方法で良いのか、経費予算編成の正しい方法は?

現場で目標達成しないときの指標管理。
週間、月間の行動予定。管理の仕方。日報と顧客管理カードを別建てで…。
でもアクセス使えば時系列での管理が容易になるよね。みたいな。

さらに、値引きは稟議がでるけど、予算で現場に抑止効果を持たせなければ。
スキルの高い者は原価も高く、結局はダブルで利益阻害要因。
どのようにすれば目標利益が確保できるか。

結局、下方修正予算にて、最後は実績値にニアーな状況。
それでは意味がありません。予算は一度つくったらよほどの環境変化がない限り修正、
それも下方修正をすることはありえない~です。

一般の企業のことですが、病院も会計準則にしたがった会計を…ということになれば、
通常の中小企業よりも厳しいレギュレーションのなかで会計をしなえればならないし
予算編成は必須であるとすれば、いま多くの病院がそうしたことは後回しといっていることは時代の趨勢から逸脱していますよね。

というか、定量的な管理をしていなければ現状が的確に把握できず、結局はやみくも
暗闇で高速で走りぬけるみたいな。やはりやるべきことはやらないと。
予算編成は病院における管理会計の一部ですが…。先行指標とリンクさせることによって、
現場にリアリティのある病院経営の一部を理解してもらうことができます。

患者数×患者単価(日当点)しかない医療業界をよく検討する必要があります。
経営的にいえば上記になりますし、医療的にいえば仕事の質を磨きブランドを高めること
によって、増患するし、逆紹介もし、結果的に紹介も増え患者さんの構造転換が起こり、病院は
従来にないほど、あらゆる点で活性化します。

病院は、やっぱり計画的な仕事の仕組みのなかで、
懸命に努力する医師やスタッフによって、どのようにでも変化する、あるいは変容することが判ります。業種は異なるけれども、ベンチマーク時には、きっと役に立つ人材派遣会社の話でした。