よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

45度の目線

 昨日は放射線技師の方とお話しました。

 いまの病院の技術はすべて修得していると…。でも45度の先を見てみると、まだまだできていないことが多い。臨床例が少ない。機器がない、といったことは現状を表現することではあるけれど、限界ではないはず。
 もし、この病院が1000床だったら。

 もし、この病院に救急車で患者さんが毎日搬送されてきたら…、
って考えるといろいろな課題がありますよね。という話をしました。

目標とすることの見出しかたは、視点を変えると明らかに変化します。限界がなくなり、
より高いレベルの行動を誘導すると思います。

で、部下の育成といったこともテーマですよね。技術修得は、自らができるレベル、完全にできるレベル、教えることができるレベルという区分で括れると思います。

人事考課における職務基準においては支援すればできるというレベルもありますが、いずれにしても、できたからといって奥は深いんですよね。

完全にできる→すべての留意点(ノウハウ、うまいやりかた、コツ、失敗したこと)までもが理解され具現化し、関連する知識もすべて修得…みたいな領域、

教えることができる→それを踏まえて、他人を同じレベルに引きあげることができるレベル。があるわけですから、結局は自分ができるので自らの課題はない、ということは少し違いますよね。

ということで放射線技師の方は了解され、職場での教育が開始されたのでした。