よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

よい病院になるために

 当ブログは、よい病院、よくない病院の見分け方、というブログでありながら、とちらかというとよい病院のつくりかたのようなブログになっています。

 地域住民に対して訴求するものではなく、どちらかというと院内の状況を正しくみつめ、どうしたらよい医療が提供できる体制をつくりあげられるかを明らかにした記事となっています。

 いま、医療崩壊の時代といわれています。また実際現場ではそういう状況が実際に起こっているのです。これからも益々そうした状況は続くでしょう。国は何年計画で、医療(そして介護)の体制を組みなおす、そんな作業をしているのですから。で、必ずよくなります、と国の関係者はいいます。

 今回の医療制度改革を前向きにとらえ、自己改革したものだけが国民から受入れられるそして、質の高い、よい医療を提供し続けることができる組織や人を手に入れることができる、という主張なのでしょう。私も実は、そう思います。ある意味痛みは伴うかもしれない(ただ、僻地医療や医療過疎地域は別途の支援が絶対に必要です)。

 医療従事者が大きな負担を強いられている今の現状を打開するためには、医師が集り、優秀はスタッフが育成され集る。そんな病院づくりが行われる必要があるのです。

 病院経営そのものを考えることはよい病院をつくることでもありますし、これからの時代を乗り切ることができる病院は、比較論的ですがよい病院であったということであると考えます。そうでなければDPC下で求められている増患、在院日数短縮、コスト削減を乗り越えられる筈はありません。

 よい病院を地域につくりあげるため、医療従事者の方々はこの時代を徹底的に悩み、考え、苦しまなければならないかもしれません。でも、よい病院はそうしてつくられると考えています。そこでの活動は、その人達だけしか判らない感覚のなかで、その人達の大きな財産や誇りとなるでしょう。
 お願いします。よい病院づくりのために、もう一歩踏み出してください。