大阪からいま帰りました。大阪はよく香港のようであると思うことがあります。それは、皆が懸命に生きていて、しかし、人間的で、正直で、いいものはいい、悪いものは悪いという気風が似ていると思っているからです。
雑踏の雑多な様子も似ているし、猥雑でどろくさくて、しかし、あかるくて苦しみを吹き飛ばしてしまうようなウィットがある、斬新な街、大阪は東京歌舞伎町生まれの私に少し合っているのかもしれません。
大阪本町の街角にこんなものがありました。地球樹(ちきゅうき)です(って書いてありました…)。
いや~いいですね。自然にこんなものがあると、ほっとします。
苦しいことも、楽しいことも、押しつぶされそうなことも、もうだめだと思うこともたくさんあります。でも、すべて自分の修行と捉え、逃げることなく、正面からぶつかりつづける。
これでもか、これでもかと闘い続ける。それが人間の一生だと思います。
大阪は景気が悪く、とても厳しいといわれていますが、頑張ってそこで「大阪人」として暮している人たちがいる。まさに、我々は一つ、地球は一つ、という感じか…。自然を語りたいのか、たんなるしゃれなのか(しゃれだとしてもこれだけのものをつくってしまう大阪は楽しいですね)道歩く大阪弁の人たちをとてもいとおしく思います。
何があっても、今の自分を信じ、前に向かって進んでいこう…。逃げたら終わりだ。逃げずに乗越えていこう。皆仲間じゃないか。ほのぼのしたなかにも、そんな気持にさせてくれる地球樹でした。