人の命は短くて、できることも限られているにもかかわらず、多くのすばらしいできごとを成し遂げている人がたくさんいます。小さな出来事を積み重ねながら、つつましくしかし地域で値を下ろし、地域のために頑張っている人もたくさんいます。
何もしなくても、人が生きていることの尊さを教えてくれる人々がいます。リーダーの役割をもって仕事をしている人も、そうではない人も、またそうした場にすら立たない人であったとしても、みなこの世に生きてある使命をもって過ごしています。
自分がどのような人間なのか、そして何をしなければならいのかについて考えようと、考えまいと、結局は物理的に時間が経過し、そのなかで人生は終わる。しかし、その人が、自分が生きた証を残したり、残さなかったりするのもののどこかで他に影響を与え、他の人の役にたっています。
地球の営みはいつかは力をなくし、地球も存在しなくなる時期がくでしょう。生きるものはすべてその時間を終わる。これが人間の摂理であると判っている人も、分からない人もいることでしょう。
いろいろなことがあり、いろいろな思いをもち、いろいろなことを感じ、他者と交わり、離散し、喜び悲しみ、怒り、反省し、心配し、安心し、毎日それを繰り返していくことが生きること。
そのなかで、人間に与えられた唯一自分のコントロールできること。それは、自分なりにに、自分のできる範囲で、自分がやらなかければならないと思ったこと、できることをやり続けること。何かを越えていこうと努力し続けること。
すべての人がそう納得し、生きていければいいと私は思う。