よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

博多は十五℃

 福岡空港に降り立つと、むっとした空気がまとわりつくように私を取り囲みました。実質2時間近いフライトは、何かをするのにちょうどよい時間です。明日東京で朝から使う資料を作成しながら、あと10分で着陸ですというアナウンスを聞く頃には充実した気持ちをもつことができていました。

 いつも工事を繰り返していて、会うたびに新しくなる空港は、とても福岡らしく情熱的に活動しています。思い込みがあると割り引きつつも、空港に降り立つ人々は妙に大きな声で話しているし、スタッフは背筋をきりっと伸ばし、きびきびと働いているように思えます。

 すみません。○○お願いします…というと、勢いよく乗り場を飛び出します。タクシーまでが勢いがあるというか、元気というか。山笠のイメージなのかもしれません。

 今日は人材派遣会社での会議出席でとんぼがえりで東京に戻るのですが、明らかに昨日の函館とは体感温度が二十℃は違う感じでした。あとで訪問先の会長から今日は十五℃ですから暑いですといわれて、合点がいきましたが、いつも日本は広いと感じます。

 2時間半、会社幹部の方々と今後の事業戦略について議論したのち、時間に外でまっていてくれたタクシーに飛び乗りました。

 空港には少し早く着いたので、腕まくりしながらお食事です。今日も夕食のためにラウンジを使いました。昨日の朝は羽田で朝食をとり、函館空港で夕食をとりましたから、食事の場所として空港のラウンジを使うことが多いことにいまさらながらに気が付きます。

 ちなみに食事はパンのことが多いです。今日は福岡空港でパン3個とおにぎり1個も買いましたので、(それもめんたいおにぎり。きゃ~)豪勢なお食事です。

 昔銀行でコンサルティングをしているとき(かなり前)は、はずかしながら歩きながらパンを食べたり、地下鉄のベンチでおにぎりを食べたりしていました。

 上司が東西線でお弁当を食べていたという部署ですから(なぜかみなそれをまねしてバスでお弁当を頬張るとか、駅のスタンドでそばを食べるとか(当たり前か…)、そんなのは当然の生活でした。タクシーでマックを飲み込んでいたこともありましたが、さすがに運転手さんもその匂いに辟易としたことでしょう。

 時間がきたので十分前にロビーにでて、雑踏のなかを3番の搭乗口まで走り、そして慌ただしく飛行機に乗りました。飛行機いが飛び立つころには、十五℃の福岡はもうすでにまっ暗くなっていました。

 飛び立った飛行機は空港の明かりをどんどん小さくしながら上昇し続けていきました。