よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

小さなエンジンになって羽ばたこう

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先日松山市での銀行勉強会を終え、昼食をとったあと空港に向かい、飛行機で福岡に行くことにしました。

 

松山から福岡へ飛行機以外で移動すると、驚くような時間を必要としますが、時間に余裕があれば船や鉄道、バスを使い、景色の移り変わりを愛でながら目的地に進むのも、それはまた一興の翁ですね。

 

しかし、今回は一日での移動の予定であり、福岡でのミーティングまで時間があまりなかったため、飛行機での移動になりました。予想していたとおり、空港について外をみると駐機している飛行機はとても小さく、おい大丈夫かよという機体です。Saab340Bという機名でした。スウェーデンの飛行機です。

 

搭乗のアナウンスがあり、ゲートから搭乗するとシートは通路を挟み1列、2列の横3列の37席の配置で、やはりとても狭く、また心配になりました。そうはいっても丘珠から函館に移動するとき何回も利用したことを思い出し、気が楽になりました。

 

飛んでみると思ったより心地よく、ありがちな騒音もあまり大きくなく、あっという間に福岡空港に降り立つことができました。

狭いタラップを降りて機体を振り返ると、力強いエンジンの姿があります。小ぶりであっても身の丈にあったエンジンを使い、心地よくかつ質の高いサービスを提供することができることをこの飛行機そしてエンジンは身をもって示しています。

 

ただ、大きければよいということではなく短い距離を地域の乗客のために、専門性を以て、特徴のある仕事をしているのです。この飛行機がなければ、時間をかけて他の交通手段で移動しなければならない多くの人が助かっていることに気付きます。 

 

先がみえない、不安定な経済環境ではありますが、事業を行う一つひとつの組織が、小さくても力強い、地域地域でしっかり仕事ができるエンジンになれれば、それぞれの場所で大きく未来にはばたくことができる、目的を達成することができる、そんな確信が私の身体全体を支配した瞬間でした。

 

私のクライアントや取引先にも、そんな企業や組織が数多くあることを思い出しました。

小さいけれど大きな価値を生み出し、社会に価値を還元している人達です。

 

  • 専門性を持つ
  • 質を高める
  • ニーズを拾う
  • ニーズに応えるためにできる工夫を行う
  • 継続して成果を挙げる

ことの大切さを身に染みて理解しました。

 

その後、急ぎ足での福岡でのミーティングを終わり、福岡空港に戻り大型のジェット機に乗って最終便で東京に向かいました。私はお弁当を食べ終わり、ゆったりとした広めのシートに身を沈め、松山、福岡便のSaabや小さなエンジンを思い出して、明日からも懸命に頑張ろうと一人密かな決意をしたのでした。