よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

目標管理における1.2の積極性

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 今日は函館の病院です。

 部署別個人目標落とし込みの考え方についてレクチャーを行いました。労務の佐藤さんの誘導で、部署目標の面談が終了したのち、個人目標の設定を行うことになっているのです。

 今日は私のレクチャーに先立ち、辻事務部長から目標管理の説明がありました。
事務部長は、私が難易度の基準を、1・0.75・0.5としているのに対して、達成がきわめて困難な目標達成という領域を狙って欲しいと、1.2を設定して欲しいと話されました。

 1.2の難易度があることで、常に積極的に攻めていこう、一つ上の目標を立てる必要がある。0.5の難易度で達成度1ということで0.5ではなく、1.2の難易度で、達成度0.5=0.6になる。できるだけ難しいものにも挑戦しようということで話をされていました。
 
 難易度の設定ひとつで、職員のモチベーションがあがる。そんな指導育成を妄評管理により、行うことができれば、よい成果が必ずでる、と確信したのでした。

 写真でもみえるようにPPTでの説明でしたが、別途提供したレポートの一部を説明します。

 「部署目標を決定し、行動計画を立案。さらにその計画を達成方法に落とし込む。その達成方法を個人一人ひとりに分担してもらう、ということで作業が進んでいます。
  以下、再度手続きの留意点についてご説明します。

 留意点は以下のものです。

(1)行動計画は固定的ではない
 部署目標を行動計画に落としたのち、病院と面談し、追加すべきものは追加するというかたちで作業が進んでいると考えています。部署目標をどのように達成していくのか、行動計画を立案するところがとても重要です。

既に完了してしまっている部分ではありますが、当初、考えたことだけではなく、作業を進めている段階で、気がついたことについては、その都度同じながれで部署で検討し、個人に作業を指示していくことが必ずあります。

したがって、この行動計画は固定的なものと考えず、常に部署目標が達成されているのか、もっとほかによい方法はないのかについて検討し続けるという姿勢を持って対応していただくことが求められます。

部署の責任者は、その時点で行なっている行動が、目標達成のために役に立っているのか、また、成果をあげているのかを検証し続けなければなりません。現状を掌握したうえで、立てた行動計画に常に立ち戻り、達成のために足りないことを考え、指示し続けることが、マネジメントなのだ、自分の役割なんだということを意識していただきたいと考えます。

 3ヶ月経過したら、一度振り返り、計画がうまく進んでいるのか、成果はあがっているのか、もっとうまい方法はないのか、といったことを検討してみる必要があります。不足するものがあれば追加して日々の行動に落とし込んでいきましょう。そうしたながれができれば、毎月検討するというように決めていてもよいと思います」(この話は続きます)。
  

 レクチャーが終了したのち、澤田看護部長からもごあいさつがあり、管理職として戦略立案に責任をもち、部下の育成を行うことができる管理職であることをうれしく思う。皆さんもリーダーとしてチャンスを生かしていこうという説明がありました。

 集まった50人以上の管理者の皆さんのご活躍を期待しています。

 それで、その後ですが、飛行機の時間までの間、事務長と一献傾け、人生前向きに生きることについて話が盛り上がったのでした…。