よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

朝の空港はジャムっていて…

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 最近、京都や大阪のクライアントが多く、西に行くときには、あまり飛行機では移動をしていませんでした。今日は広島のDPC病院でのミーティングでしたから、さすがに新幹線では時間がかかるので、朝の羽田にお世話になったのでした。

 朝一便は、込み合って(ジャムって)いて、たくさんのかけた日の丸が尾翼についた飛行機が私たちを待っていました。朝日のなかで、しかし、その日の丸は燦然と輝き勇気を感じさせるにおいを漂わせています。日の丸というのは、たとえ一部でも日本人の心に宿る魂に力を与えてくれるものなのでしょうか。

 ふがいない日本であるけれども、日本人である私たちは、いま世界のなかで何ができるのかを真剣に考えなければならないのではないかと思います。

 まずは足元を固めるために、いまやらなければならないことを完璧にしていく必要があります。

 それぞれの人々が、それぞれとして、他者に思いをはせ、自らを振り返り、何をすべきであるのかを真摯に熟考する。そして行動しなければならないと考えていてます。

 怠けることなく、しかし焦ることもなく、淡々と確実に成果をあげる闘いに力をそそぐ。

 すべての心ある日本人が、志をもって、自分ができることを精一杯行うことができれば、絶対に日本は生まれ変わることができると思います。

 医療の世界は混沌として、出口がよくみえないけれども、今日できることを一つ一つやるしかないと決めて、着実にそれをこなしていこう。そう思い飛行機のドアに続く道を進んだのでした。

 病院では、人事考課制度や医師指標管理、患者別疾病別原価計算、そして地域連携とワーキンググループのミーティングがあり、それぞれの議論のなか、新しい方向が決定されていきました。

 何のために、何をしていかなければならないのか。形式ではなく、他者の立場に立ち、彼らにこたえるためには何をしていけばよいのか。どのようなデータを分析し、何をつくりあげていけばよいのか。

 議論が尽きぬなか、私はとんぼ返りで、夜の羽田に、また舞い戻ったのでした…。