よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ぎおん牛田病院附属高齢者専用賃貸住宅うした

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 広島駅から車で15分ほどで、高専賃「うした」に到着します。ここは、いわゆる療養病床の転換型高専賃で、たぶん日本でも初期の住宅であると思います。

 もともと、新病院建設を機に、旧病院を改装して住居とし、希望する患者さんに居住してもらうためにコンバージョン(修理をした転換)をしたものです。

 近くには法人内の在宅療養支援診療所があり、また老健、そして居宅支援事業所があります。
 新しい病院は、一般病床と療養病床をもっていますが、介護度が低く、医療の必要性がない利用者がこの住居に居住しています。

 高専賃ですから18平米であり、転換にあたってはいくつかの工夫がしてあり、とても感心させられました。もともと病院ですから堅牢な建物であり、それぞれの場所がとても広く、余裕がある展開をしています。内装はとてもきれいに整備され、まったく新しい建物であるのかと見まがうばかりでした。

 写真(左)は、高専賃の責任者である野添マネージャーであり、この住居において安全でかつ安心して過ごすことができる体制をつくりあげています。写真(右)は、高専賃としてこの病院を改修し、新しい住宅として地域貢献しようと、病院側に情熱をもって提案し続けた病院の磯嶋事務長です。事務長が私の広島での講演会に出席いただき、今回の訪問を承認していただきました。

 私は、東京でやはり高専賃を運営するココチケアで、現場のスタッフと仕事を一緒にさせていただくようになりました。
 外からみえない努力を現場のスタッフが怠らないことを知っているだけに、このような見学によって現場をみると、表だけではなく、裏側をもみてしまいますが、ここでも、それぞれの持ち場で懸命に働いているスタッフをみることができました。
 日本中どこでも、多くのスタッフの志と使命感に支えられてこのような住宅が成り立っていることに頭がさがります。

 今井産業の今井常務のアレンジによる見学でしたが、本当に多くのことを学ばせていただいた時間でした。お二人にはほんとうに感謝しています。