よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

DPC導入とメディカルホーム

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 先日、旭川でモロオのアテンドで事務長セミナーを開催しました。高専賃についてです。高専賃は、高齢者専用住宅であり、病院が淘汰されるなか、病床の代替として患者さんの受け皿となるものです。

 メディカルホームは門前のメディカルホームと地域のメディカルホームがあります。前者はDPC病院が在院日数を短縮したり、また、長期に入院する患者さんのケアを充実させるため、あえて病院の外での治療を選択する患者さんや家族のために用意する病院真横、あるいは目の前の住宅です。

 住宅に医師が訪問したり、また看護師が訪問看護ステーションからサービスを提供することになります。ヘルパーさんも居宅介護支援事業所から訪問したりするのです。

 医療や介護の外付けでの対応となります。

 門前のメディカルホームはどちらかというと高齢者だけではなく若年者も入居する可能性がありますので、高専賃ではありません。

 しかし、地域のメディカルホームはある部分介護療養病床や医療療養病床の受け皿として存在するため、また地域の医療依存度の高い患者さんの受け皿となるため、医療的なスキルの高い職員や看護師が当該施設を訪問し、ケアを継続していく高専賃として運営されることになります。

 DPCとメディカルホームは前者の機能をより強化するためにも必要な住宅です。施設介護が破たんし、もう特定施設はあまりつくることができない現状において、メディカルホームがDPC下における救世主となることは間違いありません。

 また12年の介護療養病床の廃止や医療療養病床の一部転換が実際に今回の政権下で実施あれるかどうかわからないということはあるものの、長期的にみれば病床数は欧米各国から比較して多いことには違いなく、整理統合が行われていくことになります。

 旭川のホテルから見る街はすがすがしく、本当に爽やかな空気に包まれて少しの時間を過ごすことができました。北海道の風を感じて空港に向かいましたが、DPCの導入や新しい医療への展開が、障害なく、そして多くの患者さんにとって、本当に良い結果がうまれるよう展開されればよいといつも考えています。