人の命は短くて
些細な事にこだわって
慌てて人生を通り過ぎるのだけど
街は泰然自若として
来る日も来る日も
さまざまな出来事を/グッと呑みこみ
いつも変わらず/生きている
函館山(はこだてさん)は
市民のプライドと/信頼かちえ
街を/しずかに/見守っている
今日も/事務長室から見える/この山は
澄んだ空気の中で/なぎの海を従えて
威風堂々と/佇んでいた
存在感は/見る者に
畏怖の念を与え
そして、
やっぱり/心の安らぎを
僕のところに
つれてくる