よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

絶滅種日本人

 今朝は、広島から帰京しました。昨日の広島は陽がさし、しかし、それほどは暑くもなくとても過ごし易かったと思います。とはいうものの、一度外に出ただけで、朝9時30分から夜10時頃まで病院のなかにいましたので、はっきりと季節を感じることはできませんでした。

 さて、一昨日も別の病院や銀行におじゃましていたのですが、街にあまり人がいないことに気が付きます。今に始まったことではなく、どの地方に行っても、それも広島のような100万都市であっても、どうもあまり人がいないような気がします。

 著名なホテルで会食をしたときにも、広い店内に私たちの団体を含め、2~3組しか来店客がいないのにはびっくりしました。

 以前、ブログに書きましたが、高橋泰先生の資料によれば、2015年から高齢者の伸びは鈍化し、2035年まで高齢者が増加し続けるのは、現在人口の60%以上が居住している地域である関東、中部、近畿圏と他の一部の地域であり、多くの地域では、人口の減少ととともに、高齢者も減少し続けるという結果がでています。

 そもそも2100年頃になると日本人は5千万人程度に減ってしまうというなかで、そのプロセスとして各地域で人口が減り続けるのは自明の理です。

 先日昼食を食べながら北海道のある病院の事務次長からお聞きした話しでは、2025年になると、その地域の医療圏の人口40万人は20万人に減少してしまう、ということでした。

 2025年か35年か記憶が定かではないのですが、何れにしても、日本人は絶滅種になってしまうという懸念があります。

 昨日の院内での病院スタッフへのレクチャーでも、人口が少なくなるなか、自院の機能をどう示し、どのように質を上げ、患者さんに来院を促すのか。増患が大きなそして重要なテーマである。

 そのためには、一人ひとりのスタッフがまず力をつけよう。と話しましたが、まさにマーケット縮小のなかでの競争がさらに激化する時代になったという思いがあります。

 毎日の研鑽が大切である、という認識を強くしなければなりません。