よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

リーダーはどのようにリーダーたるか

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 病院で、部下による上司の評価を行っています。上司は上司、すなわち職位が高いからリーダーとなるのではありません。本来は部下がこの人を受け入れることができる。だからリーダーとしてみとめよう。というように、部下から受容されるからリーダーたりえる、ということを理解する必要があります。

 今回はホワイトボックス社が使う、部下が行う上司評価項目の一部をご紹介します。

病院の方針や目標を理解しているか
そのうえで部署の方針や目標を設定しているか
部署の方針や目標を理解できるように部下に説明しているか
説明した内容を部下が実行できるよう支援しているか
方針達成や目標達成のため部下と話し合う機会を多くもっているか

部下が行動しやすいよう環境づくりをおこなっているか
部下の失敗を自分の責任と捉えフォローをしてくれるか
部下の成功を自分のことのように喜べる風土をつくりあげているか
部下の時間を大切にし、計画的な指示を出しているか
部下の時間を大切にし、適切な行動が行えるよう支援しているか

これらの項目が全体として50項目になっています。最後のパートの質問は、

誰に対しても誠意をもって接しているか
横柄ではなく常に適切な態度で接することができるか
言葉遣いは乱雑ではなく丁寧か
仕事の仕方について尊敬できるか
人として尊敬できるか

ということになっています。この質問項目は、私がつくりましたが、果たしてホワイトボックス社の中でこれを行ったらどうなるのかを考えると、身の引き締まる思いがあります。

先の見えずらい今を、部下の力を引き出しつつ、頭に立ってともに走り抜ける、リーダーにはそんな覚悟が必要になると考えます。