よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

地域完結型医療(3)基本中のキホン

病院経営の側からみれば、次のようになります。
病院の収益=外来、入院単価×受診回数×患者数
単価↓、受診回数↓、患者数を増加しなければ収益は落ちる
ただし、単価↑は戦略によって達成可能。

コスト絶対額削減効果1回
コストの半分は人件費。大きな限界があります

ただし、単位あたりコストの削減は無限にできます。
成果=効率×投入資源 ∴効率=成果÷投入資源
投入資源一定のとき成果拡大=効率向上
工夫や創造を行なうことで、増患、単価アップを行なうとともに、
効率向上のために成果をあげることが必要です。

成果をあげるためには医療の質の向上。
医療の質向上=仕事の仕組みの見直し+個人技術技能向上
医療の質向上なしでの増患はサービス低下、事故多発となります。

増患はブランド構築と地域連携によって行なう。
地域連携の実施のためには院内改革必要。
懸命に医療の質の向上と結果としての効率向上がなければ、すなわち、増患しても院内改革ができていなければ患者さんは失望。患者は徐々に減少、残念な結果となります。

地域連携によって増患する前提として、院内改革for医療の質向上(結果として効率向上)といったことを理解。そのための院内外の活動を徹底することが望まれます。