よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

やらないことを決める

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今日ふと思うことがありました。
それは、やらないことを決めることです。もっと言えばやってはいけないことを決めることが必要だと考えています。

 

本当にやりたいこと、やらなければならないことをするためには、いま不必要なこと、やってはいけないことをやっては時間がいくらあっても足りません。

これを貫き通すことはとても難しいとは思いますが、ここまで取り組まなければやりたいこと、やらなければならないことができなくなります。

タイムマネジメント(時間の管理)のレクチャーをいろいろな場所で行っていますが、先ずは、やらないことを決めようという意識や決意があって、はじめてタイムマネジメントが成立するのだと言うことに気がつきました。

もっと前にそれがわかっていたらと悔やみますが、これからそれを意識して時間を有効に使い成果をあげていきたいと思います。

 

具体的に止めることをすべて詳らかにすることは控えますが、例えば、

 

  • 同じ轍は踏まないこと
  • 優先順位の低いこと
  • コミュニケーションを怠ること

がそれらです。

 

 同じ轍を踏まないということですが、人生には無駄や紆余曲折があり、失敗もたくさんあります。しかし、同じ失敗を何回もすることは不幸です。同じ轍は踏まない、ということはやってはいけない最たるものですね。

 

また、優先順位の低いことはしないことです。生きていくために、日頃から教養を身につけるたり感性を育むことも必要不可欠です。時事や経済、政治外交に興味をもち自分なりの意見をもてるよう勉強することは大切です。

 

ただ、少なくともこの数年は、それらを排除し、より高い専門性を身に着けるための経験を積んだり、学習する時間をとることに最大限注力したい。今は、その時だと考えています。

 

とても単純なことですが、とりわけ限られた時間のなかで成果を挙げようとすれば、何かを犠牲にしなければなりません。あれもこれも、というのでは結局広く浅くでしか力は身に付かないことが分ります。

 

一方で、自分で何かを完結することは困難です。なので専門性を身に着け一人で何かを成し遂げることに固執するのもいかがなものかという思いもあります。

 

多くのスタッフや仲間、外部の方々から力を借り、また助け合って物事を成し遂げることが本来の在り方だからです。なので、「コミュニケーションを怠ること」をやってはいけない、重要なこととして最後に掲げておきたいと思います。

 

この他個人的なものも含め、たくさんの小さいやってはいけないことがあります。生産性をあげるための仕組みやルールづくりも含め、やってはいけないことを明確にして行動していきたいと考えています。