よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

自立と連帯

 人間、最期は一人で終わらなければなりません。誰も助けてくれないし、一緒に行ってくれません。
もちろん、他の立場からすればある人を助けたいし、一緒にいたいと思うこともあるでしょう。心からそう望むことがあるのも分かるし、自分にもそうした人は少なからずいます。

しかし、自分からすれば、最期のみならず日々すべてのことは自分が判断し、自分が決断し、自分で行動しなければなりません。
 ときには他人の優しさや思いに甘えることがあっても、それを当然のものと勘違いしないことが大切だと思っています。

当たり前のことなのですが、ややもすると意にそぐわないことがあると、どこかで環境や部下や仲間や友人や、他人のせいにしたがる傾向がある人がいます。
自分もふと気がつくと、思い通りにならない結果を他者や環境のせいにしてしまうこともありました。ただ、今は、そうなった結果はすべて自分にあることが納得できています。完全ではありませんが…。

頼ることや依存ではなく、協調や協力し合うなかで、連帯がうまくいくよう常に主体的に行動し、成果を上げていくことが大切であり、プロセスや結果は、自分自身が役割に応じた責任をもつ(時には許容される範囲で責任を凌駕した行動をする)。そうすれば他者へのマイナスイメージを持つことはないと認識しています。 
 
 自分が自立し、他と連帯して生きる。これほど爽やかな気持ちになれることはありません。

他者を思い、相手の立場に立ち考えながら行動することができるよう心掛ける、我儘にならない、傲慢にならない、他から学び、教えを乞い、役に立ちながら、皆が限りある人生を、有意義に、価値あるものとして生きていくことができれば、もっとよい関係が生まれ成果があがるのではないかと思います。

真の人間関係や連帯が、そうしたなかから生まれてくることは間違いありません。

自立するために、自分の決めた道で絶対的な力をつける。人間性を高める努力をし続けていく。そして他者を思いやる。利他の行動をとる。プライベートでも仕事でも他者と「連帯」して行動する。

それが完全にできるようになることが、今の私の人生における最大の課題です。