地域医療を考えると、病院は入院機能を、そして診療所は外来機能をもつことが必要です。
それぞれの役割分担のなかで機能を果たし、地域に貢献するのです。
そのためには、病院から外来患者を少しづつなくしていくということが期待されます。地域連携は、病院と病院も大切ですが、基本は病院と診療所が大切です。
診療所が病院と連携し、患者さんの紹介を行うために、まずは病院が診療所に逆紹介をすることや、診療所から病院へ紹介されてきた患者さんを必ず診療所に返す(返送)をしていかなければなりません。
紹介状の返事、2週間毎の報告、手術後の報告などを病院から診療所にしていくことが期待されます。
逆に診療所からすれば、地域連携をきっとしてもらう、すなわち患者さんを紹介していもらえるブランド力をつけていく必要があります。
診療所の先生が、かかりつけ医として多くの地域住民に尊敬されるになることが病院から、あそこなら
患者を紹介しても安心と評価してもらうことが地域連携の第一歩となります。診療所の医師は、病院との連携をうまくおこない、救急患者を病院に紹介し、安定期の患者を病院から逆紹介してもらうというながれを確保していくことで、繁栄することができます。
患者からみたときには、患者さんによく説明してくれる医師が、そして病院からみたら開業医(家庭医)としての医療スキルが高い、評判がよい、患者さんからクレームを起こさない安心できる医師が、かかりつけ医になる条件を充足することになります。