私の所属する監査法人の窓で、きりとられた日比谷の風景です。
日曜日の雨の午後、監査報告書にサインをするために会議室で仕事をしていたとき、ふと一人の女性に目がいきました。たった一人で、誰もいない荒野に風に吹かれている女性をみたのです。
彼女は強風に耐えながら、なんとか前に進もうとしています。髪は大きく風になびき、彼女の頬は空気の重さにゆがんでいるかもしれません。しかし、彼女はそんなながれにたじろがず、前に前にと進んでいます。
彼女の肉体は、どのような環境にも負けない体力とエネルギーを秘めて力強く、そして自分のいきざまを誇るように胸を張っているようにもみえます。
一人で立ち向かう彼女の姿にほんの少し勇気付けられた気が、しました。