よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

夏は暑く、医療は寒く

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 病院に行く道すがら、信号で待っているときの私の姿です。いかにも暑そうですよね。で、影が太って見えるのは、カバンのせいですから、誤解のないようにお願いします。

 明らかに益々医療・介護環境は悪化しており、もう誰も助けてくれない状況になってきました。自分達が覚醒し、できることを必死にやっていかなければ22年の調整係数廃止の段階、そして24年、26年の段階で、多くの一般病床が淘汰されることになるでしょう。

 療養病床も廃止ないしは縮小されるのは、いくら自治体が頑張っても、点数がとれなくなることから抑止することができません。無理です。

 病院は介護事業との連関をとりながら、在院日数を短縮し、増患していかなければなりません。松田先生はもう看護師争奪戦をやめ、マーケットに合わせた規模にして欲しいと講演会で話をしていました。ダウンサイジングしながら、その病院の特性に合わせた医療をして下さいというメッセージです。

 2~3時間は患者さんは移動していると例をあげ、新幹線で通院する患者がいることで、地域には病院がなくてもいいというニュアンスでも話されていました。DPCになれば患者が治療内容をチェックして病院を選択するという考えが背景にあります。

 夏は暑く、医療は寒い。しかし、私たちは心を燃やして闘っていくしか、難局を乗り越えることができません。対極を見据えたうえで、一つひとつ目の前の問題をかたずけていきましょう。