よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ひた走る

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 朝早く、新聞配達のカブが動き出すよりは少し遅く、私は家を出る。駅までの400mを、時間をみながら歩くときもあるし、走るときもある。

 あるとき、マンションの入り口を出た時点で、私の乗らなければならない電車が駅に着くまでの時間までの時間があと4分しかなかったときがあった。

 ちょうど目の前を駅に向かって走る車の前に立ちはだかり、その車に飛び乗り駅まで行ったことがある。

 もちろん、それはタクシーなので、相応の料金を支払ったが、目の前に見える駅ではあるものの、4分では、そこに辿りつける自信がなかった。タクシーの運転手さんは、いやいや、お金をもらえない距離だし、ちょうどそこに行くところだったので、ラッキーでした…と喜んでくれた。

 通常、6分であればなんとか走り抜けられる。

 まだ、東京の事務所が青山にあったとき、当社のスタッフと渋谷駅の構内で、山手線をあがったコンビニの前から埼京線の階段まで、いつもダッシュをしていた記憶がある。

 ご存じの方はご存じだと思うが、120mはいくらなんでも、ある(…かな)?。
 革靴で、かつでかい鞄をもち、たぶん100m20秒程度のスピードであったと思うが、走り抜けていた(走るのは結構得意)。

 というか全力疾走しないと最終に乗り遅れる、といった切羽詰まった状況をいつもつくっていたことが理由である。

 そして、朝も同じ…。朝は新幹線や飛行機の時間に遅れそうになるため、ギリギリの時間で走り、夜は夜で、最終に乗り遅れるので、走りといった生活を送っていた。

 この日も、あと6分であった。信号が赤であろうが何であろうが(といっても車は1台通りすぎたかどうかの時間であり、他にはまったくいない時間帯である)、電車の到着よりも早くホームに降りなければと、ひたすら走った。
 
 なんとか電車にも、そして飛行機にも間に合った。
 ほっとする瞬間である。

 先月、期外収縮が起こり不整脈になったときにも、走った。ホルターをつけながらはさすがに控えたが…。超音波もクリヤーし、結局、心臓そのものには影響なしでよかったよかった…。ということで「とにかくゆっくりと休み、寝なければばダメだよ」と言われつつ、また今朝も走る…。

 最近、事務所の場所が変わったため、以前のように夜は走らなくなったが、あわただしく時間が経ち、また1週間が終わる…。

 今日も終わった。少し悲しい人生かもしれないなと、雨に濡れながら、ちょっとだけ思った。しかし、О型である私は、すぐ忘れてしまう。

 それがうまくいくコツなのかと納得している。で、コンサルタントのくせに自分の問題解決の処方箋を書かず、また走る…。

 その繰り返しである…。